このページにコメントを付ける

涼しさを感じる夏ボウル(ガラス教室のY.K.さんの作品)

カテゴリー: 
ガラス教室の作品紹介  2022/07/03 (日) 16:02 水吉郁子
IMG_2258_m.jpg
ガラス粉は粒が大きいほど
溶けるのに時間がかかります。
なので、大きな粒を使うと
粒の形を残した
面白い風合いのガラスができます。

Y.K.さんは、この性質を利用して
夏らしいボウルを作りました。

制作工程は大きな粒を作るところから始まります。
ガラスの塊を500度位に熱して水の中に入れると
ガラスが急激に冷やされて
全体に亀裂が入ります。

左が元のガラスの塊で、右が亀裂が入った状態です。
20220627_165222b_m.jpg

これを軽く叩くと粉々になり、
下のような大きめのガラス粒ができます。
20220627_165354_m.jpg

次は、この粒を入れ込んだガラス板を作ります。
棚板にザラメ状のガラス粉を丸く敷き詰め
その上に、この大きな粒を置き、
電気炉で加熱します。

ザラメ状のガラス粒は
直径2~3ミリと小さいので
電気炉の中で完全に溶けて平らになります。
一方、大きい粒は表面が溶けて丸みを帯びますが
中心部は溶けずに粒の形を残したまま
下に敷いたガラスに溶け込みます。

それをスランピング技法で成型して
完成です。(一番上の写真)

工程はとてもシンプルですが、
素材の質感と性質を生かした作品になりました。
縁回りに色が伝わって見えるところや
表面の凸凹による色の変化と光の屈折が美しい♪

Plain text

  • HTMLのタグは使えません.
  • 改行と段落付けは自動的に行われます.
画像認証
機械的な書込みを防止するために画像認証を設けています。ご協力ください。
Image CAPTCHA
Enter the characters shown in the image.