透明なパーツを生かした四角皿(M.H.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2017/04/03 (月) 23:17 水吉郁子
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長年、パウダーフュージングの制作を続けているM.H.さん。
透明のパーツを生かして四角皿を作りました。

まず、四角皿の約半分を占める大きな三角形の部分です。
透明な四角いパーツを、隙間ができないようにして並べ、
その間を青い粉ガラスで埋め、
電気炉で焼成して1枚のガラス板を作りました。

写真では分かりにくいのですが、
よく見ると、上に描いた三角形の線の間から、
透明な四角を敷き詰めた様子が分かります。

それを三角にカットして、棚板に置き、
残り半分のスペースに、透明な四角いパーツを
今度は飛び石のように離して置き、
間を青いガラス粉で埋めて、
再度電気炉で焼成して、四角いガラス板にしました。

そこに、ガラス粉で線を描き加え、
スランピング技法で成型してお皿の完成です。

使う色を透明と青の二つに絞り、全体を整理した上で、
透明の四角いパーツの密度を変えることで見え方に変化を加え、
描き加えた線で、パーツの形を強調したり、
逆に、パーツの形が目立つのを抑えたり、
さりげなく、いろいろと工夫してあります。

その一つ一つの工夫に作者の意志が反映されていて、
透明なガラスが活きた、ガラス感のある作品になりました。