渦巻き模様が楽しげに飛ぶ長皿(K.S.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2018/01/13 (土) 09:56 水吉郁子
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今回は、失敗を乗り越えてできた作品を紹介します。

最初、ガラス板を細長くカットして棒状にして、
それをさらに細かくカットして、
小さな四角いパーツを沢山作り、
それを並べて渦巻き模様の長皿を作るつもりでした。(下の写真)

この後、渦巻きの上に
乳白のガラス粉を被せる工程に進んだのですが、
最後、もう少しというところで、
被せたガラス粉を平らにするときに
一番上のブルーの渦巻きのところで引っ掛かって、
渦巻きの形を崩してしまいました。あちゃー。
丁寧に作業してきたのに、最後に大失敗です。

ガラス粉を被せる前だったら、
四角いパーツを並べ直すだけで済みますけど、
既にガラス粉を被せた後だと、
パーツを動すには一旦ガラス粉を取り除かなければいけません。
それは大変なので、
とりあえず渦巻きが崩れたままの状態で
電気炉に入れ焼成しました。

焼き上がったガラス板を見ると、
右上の青い渦巻きの一部が崩れて
下のオレンジの渦巻きのところまで
移動した状態になっていました。
予想通りの結果です。

でも、あきらめるのは早いです。
幸い、四角いパーツに余分があったので、
それを、崩れた渦巻きに付け足して
元の形に戻しました。
ただし、それだけだと、
焼成したガラス板の上に四角いパーツが乗っかって、
そこだけが出っ張った状態になります。
それだと不自然なので、
崩れていない渦巻きにも
四角いパーツを置いて、
何カ所か出っ張った部分を作りました。

そうすると、不思議なもので、
出っ張ってるという印象ではなく、
作品全体に立体感が出た感じになりました。
渦巻きが途切れた部分も
細胞分裂の途中のようにも見えて妙にかわいく、
楽しげに見えてきます♪
面白いですね。
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パーツがまだ残っていたので小皿も作りました。
かわいい!
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