最初の作品創り(K.K.さんの場合)
教室の皆さんが教室で作品を作る様子を紹介します。
今回は、教室に入ったばかりのK.K.さんです。
パウダーフュージングは
ガラスの粉を焼成してガラス板を作るところから始めますが、
最初は、実際のイメージがつかめません。
ガラスは、粉の状態だとどれも白っぽくて、
本当の色が分かりませんから、
色見本を用意してあるのですが、
慣れないと、色見本を見ても、ピンと来ませんし、
色のない透明なガラスだと、
白い粉が、なんで透明なガラス板になるの?
という釈然としない感もあります。
そんな感じで、焼成後の姿をイメージできないと、
粉を置くときに、どう置けば良いのか分からず、
手が止まってしまいます。
そのままだと先に進めないので、
教室では、最初は何でも構わないから、
とりあえず粉を置くように説明しています。
とにかく、粉を置いて焼けば、板ができるから大丈夫!、って。
K.K.さんは、海が好き、魚が好きということから、
とりあえず、海を連想させる青と白のガラス粉を棚板に置きました。
そして、焼成したら、青と白が混ざった
良い感じのモヤモヤ模様のガラス板になりました。
自分で実際にやってみれば、
ああ、こんな感じになるのね、って分かります。
その後は、比較的スムーズでした。
青白のモヤモヤから海をイメージし、
板を丸くカットして、
そこに、魚やヒトデを描き加えて、
初作品の出来上がりです。(上の写真)
取り皿にしたり、ケーキを乗せたり、
使う楽しさが伝わってくる作品です♪
上の作品を作るとき、
ガラス板を丸くカットした余りが出たので、
それを活かして2作目を作りました。(下の写真)
余った部分は、それほど大きくなかったので、
最初、K.K.さんは小皿を作ろうとしたのですが、
ガラス粉を付け足して焼成すれば
ガラス板を大きくできることを説明したところ、
そっちに方針変更!
青白のガラス板を半月形にカットし、
そこに透明なガラス粉を付け足して
半分が青白、半分が透明なガラス板を作りました。
私たちは、子供の頃から、
与えられた紙に絵を描くことに慣れていて、
紙自体を大きくすることを思い付かないのですが、
それができるのも
パウダーフュージングの面白いところです。
その後、周りで制作している人達の見様見真似で
船や波やカモメを描き始めました。
ガラス粉を振りかけて、
その粉を引っ掻いて絵を描くスクラッチ法という技法です。
よぉ~く見ると、青白の海の中にも魚が一匹描いてあります。
色のついたガラスを通して魚が見えるので、
海の中でこっそり潜んでいる感じが伝わってきます。
真似するだけでなく、自分のイメージを「表現」しています。
2作目でそこまでできるなんて、スゴイなー
これからの作品が楽しみです♪