夜空に詩が浮かぶガラス絵(Y.R.さんの作品)
先日に続いて、またまた、
炭酸カルシウムを使った作品を紹介します。
まず、透明なガラス板に炭酸カルシウムで
文字とブドウの絵を描きます。
その上に、夜空をイメージした濃い色のガラス粉を振りかけ、
電気炉で加熱して焼き付けます。
炭酸カルシウムで絵を描いた部分に振りかけたガラス粉は
加熱しても溶着しないので、
水洗いすると、炭酸カルシウムと一緒に流れ落ちます。
そして、白抜きの文字が浮かび上がります♪
暗い夜空に、月明かりで文字が浮かび上がったように見え、
心落ち着くような、少し怖いような
そんな夜空が見事に表現されてますねー!
先日は、炭酸カルシウムでレリーフ模様を付ける方法でしたが、
この作品は、それとは違う新しい使い方です。
同じ素材でも、作る人が違うと、使い方も違います。
いろいろな人が手掛けることで、
技法の幅がどんどん広がっています。
面白いですね~♪
因みに、この難しそうな漢文は、
唐の詩人王翰(おうかん)という人が
兵士たちの生活や気持ちを詠んだ
「涼州詞」という漢詩だそうです。
この作品を見ていると
ワインを飲みながら心地よくなって
夜空を見上げた気分になりますねー♪
前回紹介した作品と同じく、この作品も
第4回パウダーフュージング教室展(2017年11月19日~25日)に出品します。
質感のおもしろさを是非見て欲しいです♪