パッチワーク模様の楕円皿(Y.Y.さんの作品)
ガラスは、それ自体が綺麗なので、
切れ端のカケラを並べるだけでも作品ができてしまいます。
パウダーフュージングの素材は160色以上あるガラス粉ですから、
それを混ぜれば色数は無限ですし、
濃淡を調節したり、グラダーションも作れるので、
切れ端のカケラを使うだけでも、色々な表現が可能です。
ただ、作品を作るときに出た切れ端のカケラは、
意図的に作ったものではなく、
要するに、あり合わせのものですから、
それだけだと、どうしても作品作りに限りがあります。
Y.Y.さんの作品には、そのカケラの限界を超える工夫があります。
まず、いろいろな表情のガラス板を作り、
それを四角にカットし、
色味や風合いによって分類整理して貯めています。
つまり、あり合わせではなく、
作品作りを考えて
意図的に四角いパーツを作り貯めているんですね。
そして、色や模様を考えてバランスをとりながら、
その四角いパーツを選んで並べていきます。
今回は青系を中心に
パッチワークを連想するパーツを並べました。
このパーツを並べる時が
Y.Y.さんの一番のお楽しみの時間だそうです♪
そして、並べ終えたら上から透明のガラス粉をかけ
電気炉で焼成してガラス板にし、
スランピング技法で成型して楕円皿にしました。
工程は、カケラを並べて焼くというシンプルなものですが
シンプルだからこそ
デザインの美しさが際だった作品になりました。
沢山のパーツを吟味して作り上げたバランスが
とても楽しく美しい!
下の写真は、Y.Y.さんの教室での制作作業の一コマで、
四角いパーツを切り終えたところです。
こんな感じで、四角いパーツを作り貯めています。
次はどんな作品ができるのでしょう♪