ハードなデザインが魅力の指輪(ガラス教室のN.M.さんの作品)
棚板にガラスを置いて焼くとき、
棚板全面にガラスを敷き詰めることはなく、
大概、どこかに隙間ができます。
隙間を空けたままにするのはもったいないので、
隙間にカケラを置いて焼くことがあります。
今回の作品は、そんな隙間を有効利用した作品です。
N.M.さんは、隙間に不定形な厚めのカケラを
3個重ねて置いて一緒に焼き、
それを削って指輪に仕上げました。
ガラス板を重ねて焼くと、
ガラスが熱で溶けて柔らかくなり、
自重で薄く伸びる性質があります。
N.M.さんが使ったカケラは厚みが3〜7ミリほどあって、
3つ重ねると1センチ近くになるのですが、
焼いた後は5〜6ミリの厚さになりました。
それを自宅に持ち帰って削って指輪の完成です。
重ねたカケラの色が層になって美しく
全体の形もシャープで魅力の指輪になりました。
ただの切れっ端のカケラが
こんな宝物になるなんて!
作者の手仕事とセンスがまるで魔法のように感じる出来栄えです。
削る前のカケラを重ねて焼いた写真を
撮っておけば良かった〜!
ホント悔しい!
お見せできないのが残念です〜
N.M.さんは建築の仕事をしていまして
指輪のハードなデザインに仕事で培われたセンスが表れていますねぇ。