カケラを銀粘土で仕上げたアクセサリー(K.S.さんの作品)
カケラを焼いて丸みをつけ、
その周りを銀粘土で細工してアクセサリーを作りました。
K.S.さんはパウダーフュージングを始める前から
銀粘土でアクセサリーを制作していました。
そのときは、石などでアクセサリーを作っていましたが、
こんな石が欲しいと思っても、石を作ることはできません。
でも、ガラスなら欲しい形や色のカケラを自分で作ることができます。
教室のカケラ箱には山のようにカケラがありますから、
そこから選ぶこともできます。
石ではできない色や形でも、ガラスならできる。
そんな気持ちからパウダーフュージングを始めたそうです。
二つの技法を合わせて作品を作れば表現の幅は広がります。
でも、どんな技法にも手間と熟練が必要なので、
二つ同時に始めるのは大変です。
その点、K.S.さんはすでに銀粘土で経験があったので、
ガラスの技法を習得するだけで、二つの技法を融合させることができました。
銀粘土は乾燥するときと焼成するときに縮むのだそうです。
ですから、ガラスのカケラにぴったり合わせて銀粘土の形を作ると
銀に亀裂が入ったり切れてしまいます。
そこで、カケラの周りに銀をあしらうときに、
縮むのを予想して銀粘土の形を作るそうです。
螺旋状にガラスを抱え込む銀のデザインは
デザイン性の他にも意味があるんですねー。
その話を聞いてなるほどと思いました。
下の写真は、
ガラスのカケラの縁周りに沿って
銀粘土をつけて一部分を浮かせて銀の輪を作った作品です。
銀粘土の縮みよる亀裂を避けるだけでなく、
穴にチェーンを通せばネックレスになるデザインです。
素敵です♪
モノ創りは奥が深いですね~。
このような、ガラス以外の技法の話や作品が見れるところも
教室の楽しさの一つです。