星が煌めく小皿(I.M.さんの作品)
「トイレタンクの水が落ちるところありますよね
そこに置くオブジェをガラスで作りたいんです。」
というI.M.さん。
私は、作品を作るときに、どうしても売ることを考えてしまいますが、
教室で趣味としてガラス工芸を楽しんでいる人は、
制約がありませんから、発想がすごく自由で、
こんな物が欲しいなと思うとガラスでなんでも作ってしまいます。
その自由さがとても面白いですし、
自由に作った作品を使って楽しめば、
日々の生活がスペシャルな感じになります。
そういうのって良いですよねー。
という訳で、
トイレタンクに置く飾りオブジェを作ることにしました。
まず、星型にカットした型紙を3枚
淡い青のロンデルの上に置きます。
(ロンデルはこのページにあるような丸い透明なガラス板です)
その上から3色の青系のガラス粉を振りかけます。
その後、星形の型紙を取り除くと、
星形以外の部分に青系のガラス粉が乗り、
星形の部分はロンデルが直接見える状態になります。
これを加熱して、青系のガラス粉をロンデルに溶着します。
そこに更にザラメ状の透明なガラス粉を被せて
低温で焼き付けます。
そして、6角形にカットして
お椀を裏返したような形にスランピングで成型して
トイレタンク飾りの完成です。
ガラスの粒の形が残るように焼いたので
表面に凸凹が残ってキラキラしています。
そこに水を流すと、キラキラが揺らいで
いい感じになりそうです。
でも、裏返してキラキラの面を下にすると、
星のところだけキラキラが透けて見え、
星のデザインとガラスの表情がぴったり合っていい感じ♪
I.M.さんは、それを見て、
「トイレタンク飾りはやめて
裏返して小皿として使うことにしちゃいました~♪」だって。
自由だなぁ~~(笑)
下の写真は裏面。
最初はこの面を上にしてトイレタンク飾りとして使うつもりでした。