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デコボコが楽しい四角皿(K.N.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2018/01/31 (水) 23:08 水吉郁子
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K.N.さんは、いろいろな色を組合せて作品を作るのが好きで、
普段から気に入った色のガラス板を作って溜めています。
この日は、山吹色と緑色のガラス板を組合わせて
ストライプ模様の作品を作ろうとしていました。
でも、作り溜めたガラス板の大きさが違うので、
ストライプ模様にすると端が揃いません。

最初、端を揃えるためにカットするつもりだったそうですが、
私と相談しているうちに、端を凸凹にした方が面白そうなので、
凸凹のままで行くことにしました。
でも、言うのは簡単ですが、
端を凸凹にするのは、簡単じゃありません。

何故かというと、
ストライプ模様を作るには、ガラス板を細い短冊状にカットして
それを並べて加熱溶着させるのですが、
ただ並べて加熱するだけではガラス板は溶着しないので、
上から透明なガラスの粉を被せる必要があり、
そうすると、上から被せた透明な部分を
後で凸凹に合わせて削らないといけないからです。
ガラス板は結構固いので削ること自身が大変ですし、
形が凸凹だと、削る途中で欠けることもあります。

そこで、ストライプ模様の上にガラス粉を被せるのではなく、
ストライプ模様の下にガラス粉を敷くことにしました。
最初に棚板の上にパウダー状のガラス粉を置いて、
その上に短冊状のガラス板をストライプ模様に並べるのです。
そして、ストライプ模様からはみ出したガラス粉を
筆で丁寧に掃き出して取り除きます。
加熱してガラス板にした後だと削るは大変だけど、
加熱する前の粉の状態なら、筆で掃くだけ!
パウダーフュージングって、こういうところが便利!

また、削る作業が要らないだけでなく、
端の凸凹が熱で溶けた自然な形になる、
という良さもあります。
この自然な形は削って出せるものではありません。

はみ出したガラス粉を取り除いた後、
電気炉で加熱溶着させて、
スランピング技法でお皿の形に成型すれば完成です。

山吹色と緑色の組合せが綺麗で、
端の凸凹が魅力的な作品になりました。

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