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多様な表情を見せるガラスの粉

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パウダーフュージング技法  2016/02/14 (日) 16:07 水吉郁子
IMG_5748_m.JPG
パウダーフュージング技法はガラスの粉からガラス板を作り、
ガラスの粉で絵を描きますが、
一口に粉といっても粒子の大きさがいろいろで、
その大きさでガラスの表情が変わります。

粗塩くらいの細かな粒子のガラス粉(上写真の左側)でガラス板を作ると、
和紙のような柔らかな風合いの板ガラスができます。(下の写真)
粒子が細かいと、粒子の間に細かい隙間が沢山でき、
電気炉で加熱してガラスが液状に溶けたときに、
隙間の空気がガラスの中に残って小さな気泡になり、
それが光を乱反射させて和紙のような柔らかな表情を作り出します。
IMG_5750_m.JPG

ザラメくらいに粒子が大きくなると、(最初の写真の右側)
隙間が大きくなり、同時に隙間の数が少なくなりますから、
気泡が大きく、そして、少なくなります。
その結果、気泡の乱反射が少なくなり、
透明度が増してクリアな風合いになります。(下の写真)
IMG_5757_m.JPG

どちらも原料のガラスの塊は同じもので、(下の写真)
粒子の大きさの違いだけで表情に差が出ます。
そこが面白いところです。

さらに、ガラスには色が沢山あり、それを混ぜると
透明度が異なる色ガラスができ、表情が変わるわけですから、
バリエーションは無限大と言っていいでしょう。

これがパウダーフュージング技法の面白さの源泉だと思います。
バリエーションが無限大なので、追及すると止められなくなります(笑)
IMG_5747_m.JPG

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