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野原皿(細長皿)番外編

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野原, パウダーフュージング技法  2015/07/07 (火) 14:55 水吉郁子
IMG_3490b_m.JPG
春の柔らかな太陽の日差しが降り注ぐ野原のイメージの細長皿。
...なんて言うと、もっともらしいですが、
実はこの作品、失敗から生まれた作品です。(笑)

パウダーフュージング技法は棚板にガラス粉を平らに置き、
それを焼成してガラス板を作りますが、
そのとき、ガラス粉の間の隙間が多過ぎると、
隙間の空気が膨らんで失敗します。
そこで、平らに置いた後、
ガラス粉の間にある空気を抜くためによーく押さえるのですが、
十分に押さえたつもりでも、空気が残ることがあります。
すると、ガラスが餅のように膨らんでしまいます。
それが下の写真です。
見事に膨らんでます!(泣)

絵柄もきれいに描けたのに...
ショックだったのですが、膨らんだところを割って、縁を磨いて、
穴のあいたところに淡い黄色の粉を入れて再度焼成して仕上げました。
野原に優しく降り注ぐ春の太陽の日差しのイメージです。
ガラスが膨らんだ時に絵柄も変形しましたが、
通常では作れない模様です。
アクシデントがないと作れない、
ちょっとお気に入りの作品になりました♪
IMG_3211_m.JPG ---
2015年8月21日、追記

このページを読んだ方から、ご指摘いただきました。

棚板に粉ガラスを直接置いて焼成したときに膨らんだのであれば、
この写真のようにはならないのでは?

という指摘です。

写真をよく見ると、膨らんだ部分のすぐ脇にある緑の線が歪んでいます。
これは、ガラスの膨らみの影響を受けて線が歪んだものです。
言葉を換えると、ガラスが膨らむ前に、そこに線が引いてあった、ということです。
でも、粉状のガラスにこんな細い線を引くことはできません。
引けないはずの線がそこにあるってどういうこと? っていうわけです。

いやー、ご指摘のとおり、このページの説明は辻褄が合っていません。(汗)

実は、この作品、一度ガラス板を作って、そこに緑色の線を描いたのですが、
ガラス板の厚みが足りなかったので、後で粉ガラスを追加して焼き直したら、
追加した粉ガラスに空気が残ってて膨らんでしまった、というものでした。

ただ、この事情を全部書くと分かりにくくなるので、
ガラス粉に空気が残ると、それが膨らむことがある、
という説明だけに留めました。
実際、棚板に直接粉ガラスを置いた場合にも、
この写真と同じように膨らみますから、
説明そのものに間違いはありません。
使った写真が説明とは違っていたということです。
不適切な写真を掲載し、読んだ方を混乱させてしまったことをお詫び申し上げます。

でも、よくそこに気づきましたねー
そこまで深く説明を読み込んでいただいて嬉しいです!
お詫びとともに、感謝します。ありがとうございました。
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