重なり合う葉っぱのフットランプ(H.Y.さんの作品)
H.Y.さんはステンドグラス工房で教室を開催したり、
ステンドグラスの作品を受注制作している作家さんです。
パウダーフュージング技法に興味を持ち、
今年から教室に通い始めました。
最初は、例によって、
カケラを使ってガラス板を作るところからです。
全体が調和するよう色を合わせてカケラを選び、
棚板の上に並べて
上から透明のガラス粉をかぶせて
電気炉で焼いてガラス板を作ります。(2番目の写真)
焼きあがったガラス板を見て、H.Y.さんは
「こんな簡単に自分でガラス板を作れるなんて!」
と大感激です。
ステンドグラス技法は市販のガラス板を使う例がほとんどで、
市販品だと思い通りのガラス板を入手できないこともあります。
それが、パウダーフュージングだと
いとも簡単に自分でガラス板を作れるので、
そこに感激したんですね。
この後、普通は、ガラス板をカットしたり、
模様を描いたりして、作品を仕上げていくのですが、
H.Y.さんはガラス板を持ち帰って
自分の工房でステンドグラス技法で
フットランプに仕上げました。(上の写真)
周りに葉っぱをあしらったことで
ガラスの中に焼き込んだカケラが
重なり合った葉っぱを連想させ
野山の香りを感じる作品になりました。
あかりを灯すと、金属のはっきりしたシルエットと
カケラの柔らかいシルエットの対比が面白いですね。(1番下の写真)
風情もあって素敵です。
私思うんですけど、ステンドグラスって、
パウダーフュージングと相性いいんじゃないかしら。
両方を融合させると、
それぞれの技法の良さが倍増するような気がします。
これからの作品が楽しみです♪
カケラで作ったガラス板。
フットランプに灯りを灯したところ。