粒の大きさで変わるガラスの表情(H.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介, パウダーフュージング技法  2018/02/04 (日) 17:16 水吉郁子
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H.M.さんは昨年春から教室に通うようになり、
いろいろと試しながら作品作りを楽しんでいます。
その作品を並べて見ると、
パウダーフュージングの特徴が分かって面白いので、
何点かピックアップして紹介したいと思います。

最初の作品は粒の細かいガラス粉を使った作品です。(上の写真)

白色の細かいガラス粉でガラス板を作り、
それを丸くカットした後、
型紙の上から色ガラスを振りかけて
猫の顔や肉球を描いた後、
髭や目や耳を描き足して、
最後スランピング技法でお皿に成型しました。

ベースのガラス板を細かなガラス粉で作ったので、
そこは柔らかな感じがします。
そして、上に描いた猫は型紙を使ったので
輪郭がくっきりとシャープな感じになりました。
とても可愛い!

次はザラメ状のガラス粉を使った作品です。
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あらかじめ作っておいた白いガラス板を一部分に置いて、
その上のザラメ状のガラスの粉を乗せます。
そして彩りに緑と水色のガラスの粉を少し加え
低温で焼成して小皿にしました。

お皿の少し透明な部分を見ると、
ガラスの粒の大きさの違いが分かります。
今度は少し大きい粒のガラス粉を使ったので、
ガラス板の透明度が上がっています。
また、低温で焼成しているので、
ガラス粒の形が少し残り、
それでキラキラした仕上がりになっています。
このキラキラと白いガラスの対比が面白いですね。

次はもっと大きなガラス粒を使った作品です。(下の写真)

20180204_140642_s.jpg ガラス粉を作る過程でできる小梅サイズのガラス粒(右の写真)を
棚板の上にごろごろと、隙間を作らないようにして
お皿の形に並べていきます。
(カラス粉を作る工程はこのページにあります。)

それを電気炉で焼成すれば板になりますが、
それだけだと物足りない感じがしたので、
緑色のガラス粉を少しだけ上から振りかけて焼成しました。
そしてスランピング技法で四角皿に成型して完成です。

熱で溶けて丸くなったガラス粒の形が表面に残り、
それが「味」になっています。
そして、表面の凸凹が光を屈折させて
下に映った影もいい感じになりましたね~
これが大粒のガラスの特徴です。

ガラス粉の粒の大きさの違いを紹介してきましたが、
この他にもバリエーションが沢山あります。
色が160色以上もありますし、
焼成温度による違いもあります。
一つずつ試しながら作品を作り続けると、
その違いがだんだんと分かってきて、
作品作りのイメージが広がっていくと思います。
次はどんな作品ができるのかなぁ~
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