淡い幾何模様が魅力の小皿(ガラス教室のN.Y.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2024/03/12 (火) 07:25 水吉郁子
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昨年(2023年)秋頃から
ガラス粉のペーストで白い下地の層を作って
その上に絵を描く方法を始めました。(右の写真)
(こちらに説明があります。)

こうして私が新しい方法を始めると、すぐに
作品を見た教室の皆さんから
「これ、どうしたの? どうするの?」
と質問があります。
皆さんよく見てます。(笑)
そして、皆、新しい方法で作品を作り始めます。
しかも、各自が新しい方法に工夫を加えますから、
10人作れば、10通りのバリエーションができます。
私は教室でそれを見るのが楽しみです。

新しい方法はペーストを緩くしても大丈夫なので、
N.Y.さんはペーストをユルユルにして
淡い色で描いてみました。

制作工程はシンプルです。
ガラス粉のペーストで白い下地を作り、
その上にペーストで薄く幾何模様を描きます。
その後乾燥させて
上から透明のガラス粉をかぶせて
焼いて、形を整えて、
スランピング技法で成型して完成です。

薄くペーストを塗って模様を描いているので
とても淡い色に仕上がりました。
ガラスに絵を描く方法として
広く使われている「絵付け」は
華やかでハッキリとした印象の仕上がりになりますが、
それとは違う雰囲気の仕上がりで、
淡い色が目に眩しく、新鮮です。
数学的な固い模様なのに
柔らさと優しさを感じさせます。