水が揺らぐ皿(K.M.さんの作品)
まず、青系のグラデーションのガラス板を作り、
それを不定型にカットしてベースを作りました。
そして、切り落とした部分のガラスを丸くカットして
ベースの上に重ねて置きました。
ベースから少しはみ出して置いたものもあり、
それで色に変化と深みが出て
平面的なグラデーションに立体感が感じられるようになりました。
そこに透明のガラスの粉を
ベースのガラス板が隠れるくらいに多目に被せました。
不定形なベースの青い部分と少しずらしてあります。
これで、縁周りの透明の部分の幅に変化が生じ、
水が流れるような動きが感じられます。
そこに白いガラスの粉で水の波紋を描き、
お皿に仕上げました。
K.M.さんは、市販のガラス板で作る
フュージング技法で作家活動していますが、
自分でガラス板から作っていくパウダーフュージング技法は
これが初作品です。
市販のガラス板では難しい
グラデーションの微妙な色による表現方法を選んだ
K.M.さんの新鮮な気持ちが伝わってくる作品です。
夏の暑さを忘れさせる心地よい夕立をイメージさせる
さわやかな作品になりました。
---[2016年10月19日更新しました]---
「使ってみました!」と、
K.M.さんが写真を送ってくれました。
作品を見るだけだと、お寿司のイメージはわかなかったのですが、
盛ってみると意外なほどにぴったり♪
お皿って使ってみないとわからないものですねー。
一緒に写っている箸置きも醤油皿もK.M.さんの作品です
雨上がりの水たまりを連想するお皿と
虹の箸置きの組み合わせがお洒落!