柔らかな葉っぱの小皿(M.H.さんの作品)
M.H.さんは15年以上も教室に通っています。
長く制作していると、
昔作った作品の中には、
心が離れてしまったものも出てきます。
今回、その作品を材料として使い、
新たな作品を作ることにしました。
作品を材料として使うときは、
最初、電気炉に入れて加熱し、
平らなガラス板に戻します。
薄い皿ならそのまま加熱すれば平らに戻りますが、
深さがある器の場合は半分にカットしてから
加熱して平らに戻します。
今回は、元の作品が深い形だったので、
二つにカットしてから平らに戻しました。
すると葉っぱのような形のガラス板が2枚できました。
その形があまりに綺麗だったので、
形をそのまま活かしてお皿を作ることにしました。
元の作品は透明のベースに
細いグリーンの線を描いたものでしたが、
ベースが透明だと繊細な線がよく見えません。
そこで、背面全体に白いガラス粉をかけ、
筆で白いガラス粉を掃いて取り除いて葉脈を描き加えました。
これで、繊細な緑の線が浮き上がる感じになりました。
また、白地に描いた葉脈に合わせて、
レリーフ技法で凸凹を付けてみました。
写真だと分かりにくいのですが、
縁の部分をよく見ると、
葉脈のところが少し持ち上がっています。
これで、風に揺れる葉っぱの柔らかさが
表現できました。
出来上がった作品を見て、思わず
「何を盛りましょう。お刺身かな?」
なんて話が出てくるほど
使ってみるのが楽しみな作品になりました♪