七宝柄と紫が魅力の中皿(K.S.さんの作品)
「どうしてこんな綺麗な線が描けるんですか?」
陶芸用の転写シートを使った作品を見て、
K.S.さんは質問してきました。
転写シートは一種の印刷物ですから、
まるで印刷したような(?)綺麗な線だって簡単に描けます。
それをガラスに使えることを知らなかったんですね。
それを説明したら、早速、転写シートを買ってきて
中皿を作ってみました。
まず、透明なガラス板を作って、
そこに七宝柄の転写シートを貼って焼き付けます。
紫色のガラス板も作って、
同じ柄ですが、少し大きな模様の転写シートを貼りました。
次に、この2色のガラス板を4センチ角にカットして
交互に並べて焼き、市松模様の四角い板を作りました。
そして、四角の周りに薄目の紫色のガラス粉を丸く置いて焼き、
スランピング技法で成型して完成です。
透明な部分と紫の部分とで模様の大きさが違うのが、
写真で分かるかしら?
同じ模様なのに、大きさが違うだけで
不思議な見え方になってます。
そのさりげない不思議さを濃淡の紫でまとめ上げ
シンプルなのに奥深い作品になりました。
四角の周りにあしらった透明な部分が
作品に軽やかさを加えています。
この作品、2019年10月20日~26日に開催する
パウダーフュージング教室展に出展します。
実物を見ると、不思議な見え方が分かると思います。
見に来てくださーい♪
転写シートを貼った四角いパーツが余ったので
四隅を少し持ち上げて、箸置きも作りました。
お皿とお揃いです。