シンプルなデザインが光る大きな四角皿(ガラス教室のM.S.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2020/12/02 (水) 14:57 水吉郁子
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上の写真のような作品を作る場合、
普通だったら、小さなパーツを棚板に並べ、
上からガラス粉を被せて焼きます。
しかし、その方法だと、
ガラス粉を被せるときに、
小さなパーツがずれることがあります。
ずれるといっても、ほんの少しで、
ほとんどの人が気づかない程度です。
でも、M.S.さんは
「パーツがずれて形が崩れるのは嫌だなぁ」
と言って手間のかかる方法を選びました。

ベースの板にパーツを並べた後、
カラス粉を被せずに一度加熱して仮留めします。
その状態だとパーツの間が凹んだ格好になるので、
パーツの間をガラス粉で埋めて平らにしてから
再度焼成しました。
これでパーツがずれることなく、
きっちりした仕上がりになります。

また、ガラス粉を被せずに
パーツを表面に出したことで、
パーツのテクスチャが表面に残ります。
そのテクスチャも味わえるようになりました。

こういう一手間によって
完成度が高い作品になりました。
その完成度の高さが
気持ち良さを感じさせます。