クラゲをデザイン化してできた楕円皿(U.A.さんの作品)
U.A.さんは、普段、幾何学模様をあしらったりして、
すっきりしたデザインの作品を作ることが多いのですが、
今回の作品は、少し雰囲気が違います。
作品作りは、縁周りの模様から始まります。
ガラス板を作って、それを半円のような形にカットします。
結構な数のパーツを皆同じ形に整えます。
それを棚板に置いて、楕円の形を作り、
その上から透明のガラス粉を被せて焼成し、
楕円のガラス板にします。
そうしたら、今度は淡い色のガラス粉を振りかけ、
中央から外側に向かって
爪楊枝で大胆に引っ掻いて模様をつけます。
何度もシャッシャッ!と引っ掻きます。
そして、中央に丸く粒を並べて、
その中に粒がやっと埋まるぐらいに
少し大きめのガラス粉を置き、
その外側に細かなガラス粉を置いて、
再度低温で焼き付けます。
写真だと分かりにくいのですが、
ガラス板の表面は、中央部分に少し凸凹が残り、
外側に行くほど滑らかになっています。
半円を並べた縁回りの模様や
中央部分の丸いアクセントは
きっちりと作ってあるのに対して、
中央の少し外側には爪楊枝で描いた線はランダムで、
その対比が面白いガラス板になりました。
表面の凸凹と相まって、
有機物っぽい仕上がりが魅力的です。
これをスランピング技法で楕円皿に成型して完成です。
私は、最初、クラゲを元にデザインしたことを知りませんでした。
でも、クラゲとは知らなくても、
幾何学模様の中に有機物っぽさを感じ、
そこが面白いなぁ~と思っていました。
作り手が明確なイメージを持って物作りをすると
そのイメージは見る人に伝わるのだと思います
この作品2018年8月25日~9月5日に開催する
「パウダーフュージング展」に出展します。 (詳しくはこちら)
見に来てくださーい。