風に揺れる洗濯物の長皿(ガラス教室のS.M.さんの作品)
今回紹介するS.M.さんの作品は
パウダーフュージングの特徴が現れている部分があります。
制作過程に沿って説明していきましょう。
最初、S.M.さんは
無色透明な背景に洗濯物が並ぶデザインで作品を作り始めました。
そして、絵柄を描いた無色透明な板ができたところで
たまたま教室にあったシアンブルーのガラス板の上に置いたら
爽やかで綺麗に見えました。
シアンブルーは爽やかな空を連想させますし、
はためく白いシャツも鮮やかに見えますから。
「これ綺麗!」ということで、
背景をシアンブルーに変更することにしました。
棚板にシアンブルーのガラス粉をお皿と同じ形に置いて、
その上にお皿を重ねて焼きます。
これで透明の板の裏側にシアンブルーが焼き付いて
背景がシアンブルーになりました。
この後、スランピング技法でお皿の形に成型して完成です。
青空に洗濯物がなびくイメージが広がります。
心地よい風や日差しも感じられ
幸せな気持ちになれる作品です。
風に揺れる洗濯物を見てると何だか幸せを感じるんですよねぇ。
私だけかなぁ。
余談ですが、
この作品のように
途中で方針変更できる気軽で自由なところが
パウダーフュージングの面白さだと思います。