今日紹介する作品は
丸いガラスの粒と銀粘土を組み合わせた作品です。

丸いガラスの粒は
ガラスをカットしたときに出る切れ端（カケラ）を
コーヒー豆くらいの大きさにカットして
加熱してあります。

銀粘土の方は、細い紐状にしたものを
三葉のクローバーのような形に曲げて
形作ります。

この銀粘土の上に丸いガラス粒を乗せて
加熱すると表面が溶けて溶着します。

普通は、その後、銀を磨き上げて完成なのですが、
この作品の場合は、ガラスと銀を溶着させるときに
ちょっとしたトラブルがありました。
三つ葉の中央部分に置いたガラス粒のうちの一つ、
青いガラス粒が外側の方にずれてしまったのです。
青い粒だけ外側、というのはバランスが悪いので
銀粘土で羽の形を作り中央部分に追加して
再度加熱溶着しました。

予定しないトラブルが起こることもありますが、
そこで諦めずに工夫すると
別の面白さが出ることがあります。
この作品の場合、羽を追加したことで
動きが出て軽やかさが加わりました。
アイデアが生きた作品ですね。