H.Y.さんは、パウダーフュージング技法とステンドグラス技法を
融合した作品をたくさん作ってきました。

ある日、
「色鉛筆模様の灯りを作ります！」と言って
パウダーフュージングでガラス板を作り始めました。
頭の中にイメージがあるらしく、
サクサクと制作作業を進めます。

でも、私の頭には作品のイメージが伝わってないので、
色鉛筆模様？　どんな模様？
という感じなのですが、
私が作るわけじゃないので、全然問題ありません。（笑）
こんな時は、ワクワクしながら制作作業を眺めます。

まず、色鉛筆のイメージで色を選び、
7色、7枚のガラス板を作ります。
それを細長くカットして、
ストライプ模様になるように並べ、
そこに上から透明のガラス粉をかぶせて焼き、
白いガラス粉で鉛筆の絵を描き加えて、
焼き付けます。
これで、カラフルなストライプ模様に
白い鉛筆を描いたガラス板ができました。
細長い模様に合わせて
鉛筆を一つ一つ描くのは根気のいる作業です。

それを自宅に持ち帰って、
ステンドグラス技法で組み立てて完成です。
そして、
「こんなのができましたぁ！」と
写真が届きました。

教室で制作途中のガラス板を見たとき
思わず、可愛い！と言ったのですが、
完成した作品はもっと可愛い！
灯りを点けると
ガラスの粉で作った質感がよく分かります。
ビビットな色なのに、
暖かさと優しさが作品から広がります。

階段の照明にしたそうです。
作品の周りにも優しく楽しい空間が広がっていますね。