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花香る四角皿(ガラス教室のI.M.さんの作品)
I.M.さんは、市販のガラス板などを加熱溶着して制作する
ガラスフュージング技法で活動しています。
作品制作の幅を広げようと思い、
昨年春、パウダーフュージングを始めました。
ガラスフュージングとパウダーフュージングは共通点がありますが
ガラス粉からガラス板を自分で作るところとか、
そのガラス板にガラス粉で絵を描くところとか、
パウダーフュージングには独特な部分があります。
ガラス粉で作ったガラス板にも
柔らかな独特の風合いがあります。
どれもI.M.さんの眼には新鮮に映りました。
また、教室では、
他の皆さんの作品や作業が自然と目に入りますから、
あれも、これも、試したいことが盛り沢山でした。
そして、いろいろ試して1年ほど経った頃、
「先生、そういえば、私、まだ
絞り出し技法をやってませんでした。
試してみたいんですけど」
ということで、作ったのが上の作品です。
工程はシンプルです。
まず、春のイメージで
新緑の緑と黄色のガラス粉からガラス板を作り、
そこに、絞り出し技法で花の絵をワンポイントで描き、
最後、スランピング技法で成型です。
I.M.さんは自宅に電気炉があるので
自宅でも焼成できますが、
絞り出し技法は始めてなので
花の絵を焼き付けるところまでは教室で作業し、
最後にスランピングで成型するところを
自宅の電気炉で行いました。
なので、私は完成した作品を見ていません。
ここで掲載しているのは、
I.M.さんが送ってくれた完成写真です。
ふわっと色が変化するベースのガラス板も、花の絵も、
ガラス粉独特の仕上がりです。
作者の新鮮な気持ちが作品に表れていて
見ていると心地よくなります♪