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昨年、雪に煙る厳しい南極の大地で
力強く生きるペンギンをイメージしたペンギンの小皿を作りましたが、
今度は、大皿も作りました。
このペンギン皿は、ペンギンの絵が細かいので、
それを描くところに手間がかかるのですが、
それ以上に、実は、白い背景の部分に手間がかかってます。
背景の材料になる粗塩サイズのガラス粉に
不純物が混入してしまうので、
それを取り除くのが大変なんですよー。
で、お皿が大きくなると、その手間が...
棚板にガラス粉を置いた段階で気が付けば
取り除くのは簡単ですけど、
粉の状態で見つかる不純物は大きいものだけで、
小さいのは見つかりません。
そんな小さなものでも、
焼成してガラス板にすると見えるようになります。
ガラス板に色がついていれば、
ほとんど気が付かない程度なのですが、
南極の大地だとそうはいきません。
小さな点一つでも、
雪に煙る果てしない大地が台無しです。
なので、ハンドリューターという機械で
ガラス板を削って不純物を取り除き、
そこにもう一度ガラス粉を詰めて焼き直す、
という作業が必要です。
これが、多いときは小皿でも20カ所以上不純物が見つかり、
大皿だと、その何倍にもなります。
最初は、ため息が出ていましたが
今では、果てしなく感じられる地味な作業によって
果てしない南極の大地が出来上がる、
と思えるようになりました。
そんな大地の存在感が伝わると嬉しいなぁ♪
この作品も、2017年6月7日~13日、
新宿伊勢丹本館5階ウエストパークで展示します。
私は6月7,8,9,11,12,13日の14時~18時、会場にいます。