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海のオブジェ(Y.K.さんの作品)
ダイビングを楽しむY.K.さん。
海に潜ったときの気持ちをオブジェにしました。
この作品は、5枚のガラス板を重ねて電気炉で焼成することで、
厚みを持たせ、絵に立体感を出しています。
その立体感の表現方法を紹介しましょう。
まず、左下のサンゴ礁の部分です。
オレンジ色の粉を薄く棚板に置いて焼成し、
編み目状のシートを作り、
それを丸くカットして3枚にします。
その1枚1枚の上にガラス粉をかぶせて焼成することで、
網目シートを焼き込んだガラス板ができます。
それを重ねることで、サンゴ礁を模した網目シートの間に
ガラス板の厚みの空間が生まれ、
それが奥行を感じさせます。
ダイバーやウミガメや魚の絵も同じです。
1枚目にダイバー、2枚目に魚とウミガメというような感じで、
陶芸用転写シートで描いてあります。
こうして、5枚のガラス板を重ねて奥行を表現し、
さらに、海面の波の雰囲気を表現するため、
作品の上部を波形にカットしてあります。
厚みのあるガラスは光を通すと綺麗に見えます。
窓辺など、光が入るところで見ると
波間を通して海に入り込む光の帯が見えてきそうです♪
縦10センチほどの小さな作品ですが、
じっと見ていると、海の中に漂っているような気分になり、
心はどこまでも広がっていきそうです♪