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最近流行のスクラッチ法(U.A.さん、M.M.さん、K.N.さん、N.Y.さん、M.S.さん、M.E.さん、Y.R.さんの作品)
最近、教室で流行っている絵の描き方があるので、
今回はそれを紹介します。
ガラスの粉で絵を描くとき、
普通は、ガラスの粉を線状に置いて線を描くのですが、
綺麗に線を描くには少し慣れが必要です。
パウダーフュージングを始めて間もないU.A.さんも、
なかなか思い通りに線を描けませんでした。
そこで、違う方法で線を描いてみました。
線状に粉を置くのではなく、
薄く均一に置いたガラス粉を爪楊枝で引っ掻いて線を描く方法です。
引っ掻いたので裏側はこんな感じになります。(右の写真)
こっちの方がずっと簡単に模様を描けます♪
新しい作り方は仕上がり具合を予想しにくいので、
まずはシンプルにストライプ模様を描いてみました。
そして、ストライプ模様を下にして四角いお皿に仕上げました。
ベースの白色の上に、グレーと辛子色の模様が浮かび上がり、
ストライプと丸のデザインが重なり合う
立体感が魅力の作品になりました。(上の写真)
この方法は新しい方法なので、
スクラッチ法と名付けることにしました♪
そして、教室の奥にある作品を置くスペースで
この作品を見た何人かが、私も作りたい! と手を挙げ、
今、バリエーションが増えているので、
それも合わせて紹介します。
まず、M.M.さんの作品を二つ。
以前作った作品のカケラに透明なガラス粉を加えてガラス板を作り、
その裏面に白いガラス粉を薄く広げてからスクラッチしました。
U.A.さんの作品より幾何模様が複雑ですが、
描いた通り、きれいに表現できてます♪
カケラと背後のスクラッチ模様との間に立体感も感じます。
いろいろ試して、仕上がり具合を確かめてみたいので
模様を替えてもう一枚作ってみました。
次はK.N.さんの作品。
上の三つの作品は荒い粒で作った
透明なベース板を使っていましたが、
こちらは細かい粉で作った
和紙のような風合いのベース板を使っています。
ストライプ模様に透かし模様を入れたような
やわらかい感じに仕上がりました。
次は、N.Y.さんの作品。
透明のベースの所々に緑色のボカシを入れた板にスクラッチしました。
太い線は爪楊枝のお尻の方で、
細い線は先の方でスクラッチしてます。
細い線もきれいに描けてます♪
この作品でかなり細かい線も表現できることがわかりました。
M.S.さんの作品。
ベースにしたピンクと黄緑の色が思った以上に強かったので、
淡いピンクの粉を上からかけて柔らかな色合いにして、
スクラッチと箔で花びらの舞う様子を表現しました。
色合いの調整にもスクラッチ法は応用できますねぇ。
M.E.さんの作品。
緑色の葉っぱ型のベースに白い粉を置いてスクラッチしました。
白い粉の厚さを所々変えたので、
白に濃淡ができて、作品に表情が加わりました。
Y.R.さんの作品。
透明なベース板に透明色を置いてスクラッチしました。
透明色は周囲に馴染んでしまうため、
写真だと描いた線が分かりにくいのですが、
左上に少しスクラッチした線が見えます。
風の流れを感じさせたい時など、微妙な表現に活用できそうです。
短期間で沢山の作品ができました♪
粉の色を変えたり、表面をスクラッチしたり、
スクラッチ技法のバリエーションはどこまでも広がりそうです。
モノ創りは手間と時間がかかりますから、
一人だと技法の進化はゆっくりですが、
沢山の人が新たなアイデア出して作品を創ると、
技法の幅があっと言う間に広がります。
それが教室の良いところですね。