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トーストが美味しくなるプレートその2(M.M.さんの作品)
先日、トースト用のお皿を紹介しましたが、
そこで、トーストと皿の間に空間を作ると、
いつまでもサクッとした食感が楽しめる、
と言ったのが、この作品を作ったM.M.さんです。
そして、M.M.さんもトースト皿を作りました。
まず、棚板の上に淡いグリーンのガラス粉を置き、
その上に三角形のアメジスト色の透明色のガラスパーツを16個並べ、
電気炉で焼成してガラス板を作ります。
このとき、焼成温度を低めにしました。
そうすることで、パーツが完全に溶けずに、盛り上がった感じになり、
トーストを乗せたときに空間ができます。
もう一つ、大事なことがあります。
ガラスは透けて光を通すので、
色が付いたベースの上に色が付いたパーツを乗せると、
両方の色が混じって見えてしまうことです。
混じった色合いも綺麗なのですが、
このお皿は、ベースもパーツも微妙な中間色なので、
それぞれの色が混じらないようにした方が綺麗だとM.M.さんは考えました。
そういう場合には、色が透けないような工夫が必要です。
その工夫が分かるのが2番目の写真です。
これはパーツの部分を拡大したものですが、
アメジスト色のパーツの周囲に細い白線が見えます。
これは、パーツの裏側に焼き付けた不透明な白色のガラスが
パーツとベースの間から覗いて見えているんです。
裏に不透明な白を焼き付けることで、
そこで光を遮断し、ベースとパーツの色が混じるのを防いでいるんですね。
また、パーツの周囲に白い線があることで、
柔らかい色合いのベースとパーツの境界がくっきりして、
シャープな感じになります。
こうした細かな配慮によって
作品全体を見たときの印象が変わります。
魂は細部に宿るなんて云いますけど、
こういうところがモノ創りの面白さですねぇ。
早速使ってみましたと、M.M.さんから写真をいただきました。
やわらかな緑とチーズの色のトーンが合って
作品だけを見るのとは違った美しさを楽しめます