トーストが美味しくなるプレートその1(I.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2016/05/11 (水) 13:30 水吉郁子
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トーストをのせる器が作りたい、というI.M.さん、
まず、小さなカケラを寒色と暖色に分け、
それぞれを棚板に適当に散らして置き、
上から透明なガラス粉をかぶせて焼成しました。
これで、寒色と暖色のカケラを焼き込んだ板ガラスができたので、
それを8枚のハート形にカットしました。

次は、このパーツを4枚ずつ使って2枚のお皿にします。
不透明のガラス粉を丸く置いてベースを作り、
その上に先ほどのハート形のパーツを
四葉のクローバーのように配置して再び焼成します。
1枚のお皿は寒色系のクローバーの中に一つだけ暖色系を、(上の写真)
もう1枚は、暖色系の中に一つだけ寒色系を入れました。(2番目の写真)
実は、ベースの不透明色も真っ白ではなく、
淡い緑と淡いピンクに色付けてあります。
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それを、今度は低めの温度で焼きます。
すると、ハート形のパーツがプルっと浮き出た感じのガラス板になりました。
ハート形のパーツのところが、まるで水が溜まっているように見え、
不透明で磁器のようなベースとの対比が綺麗です。

そして、3番目の写真の型を使って加熱成形し、トースト皿に仕上げました。
このとき、型の中央部分の窪みが深すぎるので
不燃シートで少し底上げして窪みを浅くする、(最後の写真)
という工夫もしています。

色、形すべてがイメージ通りにできた
大満足の作品になりました♪

教室でこの作品を見た受講者の一人が
「焼いたトーストとお皿の間に空間があると、
いつまでもサクッとしたトーストを楽しめるのよね~♪」
と云っていました。
私も知りませんでした。なるほどねーー!

I.M.さんはデザインを考えてクローバーを浮き立たせたのですが、
トーストを美味しくするという付加価値がついて
更にお気に入りの作品になりました。
実はこの作品、友人へのプレゼントで制作したのですが
あげるのが惜しくなったそうです。
気に入った物だからプレゼントしたいけど、
自分の手元にも置いておきたい。
悩ましいところですね~(笑)
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