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大空に浮かぶ気球が立体的に膨らむ大皿(S.R.さんの作品)
大空に悠々と浮かぶ気球を主役にしてお皿を作りたいと
心まで広がるような広大な風景をデザインして、
それをお皿にしました。
最初に、気球以外の風景の部分を電気炉で高い温度でしっかり焼成しました。
そうすることでガラスが溶けて、平らな風景ができます。
そこに、気球に見立てた赤く丸いガラスを置いて、低めの温度で焼成しました。
今度は低い温度なので、ガラスがあまり溶けず、
気球部分が盛り上がった状態に仕上がります。
作品を作るとき、どこを主役にしたいか、強調したいかを意識して作ると
その作品の個性や意志が見る側に伝わるように思います。
絵を描く場合は、色使いで表現する事が多いのですが
ガラスは色の表現に加えて、焼成方法で表現することもできます。
この作品は、それで訴えるものが伝わる、よい例だと思います。
気球の赤いプルッとした形がかわいくて
とりあえず触ってみたくなっちゃいます(笑)