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魚が漂う楕円皿(ガラス教室のF.T.さんの作品)
F.T.さんはカケラを色や形や大きさで整理して保管していて、
そのカケラを使った作品をたくさん作っています。
これまで、幾何模様の作品を作ることが多かったのですが、
この作品は具象的な魚をイメージしました。
お皿を作るときに切り落としたカケラを見ていたら
それが魚に見えてきたのが始まりでした。
工程はシンプルです。
三角形のカケラを棚板に置いて、
波打つ尻尾のように細かなカケラを繋げておきます。
目には黒いガラス粒を置きました。
そして、上から透明のガラス粉をかぶせて焼き、
スランピング技法で成型して完成です。
透明部分の表面の緩やかな凹凸に光が反射して
穏やかに揺れる波を連想し
ゆったりと魚が泳いでいるように見えます。
透明の部分が多いデザインにしたことで
透明部分の表情が際立ち
ゆったりした気持ちになる、
心地よさを感じる器になりました。