S.M.さんは大きめな楕円ボウルが気に入っていて
今まで同じ形の作品をいくつも作ってきました。
今回も同じ形でクラゲをモチーフにした作品を作ることにしました。

最初にパーツを作るのですが、
クラゲの足のパーツがポイントです。
上の写真を見るとクラゲの足は細くてジグザグな形ですが、
ガラス板をカットしてこの形を作ることは難しいので
長さ3センチほどの棒状のカケラを
棚板の上にジグザグに重ねて並べ、
加熱して溶着させます。
ジグザグに置いたカケラの角が熱によって丸くなり、
柔らかくしなったようなジグザグの棒ができました。
ふわ～っと漂うクラゲの足の感じが表現できました。

そして、クラゲの傘や、縁回りの小さなカケラを作り、
足のパーツと一緒に棚板の上に配置して
上から透明のガラス粉をかぶせて焼き、
形を整え、
スランピング技法で成型して完成です。

ピンクをメインにした色使いの中で
縁回りの所々にあしらった銀箔のカケラが効いてます。
乙女を連想させるピンクのクラゲが
夢を見ながらゆらゆらと漂っているみたいです。
可愛さとキラキラの華やかさのある作品になりました。