風に揺れる野の花の小皿(ガラス教室のN.T.さんの作品)
N.T.さんは、フュージング技法で工芸作家として活動していて、
パウダーフュージングにも興味を持っていました。
ただ、三重県在住なので、教室に通うのをためらっていました。
でも、パウダーフュージングへの興味は収まらず、
昨年、教室展に来て、作品を見て、いろいろと話を聞き、
今年から教室に通うことにしました。
それなのに、コロナ禍で通えなくなり、
通い始めたときは6月になっていました。
ようやく教室に通い始め、初めて作った作品が、
念願のガラスの粉で植物の絵を描いた小皿です。
ピンクの粉でガラス板を作り、
そこに絞り出し技法で絵を描いてスランピング技法で小皿に成型しました。
ベースのピンクと花の色合いがよく合っていて
初めて絞り出しで線を描いたとは思えない
可憐な花が魅力の作品になりました。(1枚目の写真)
教室ではカケラで作る人、盛り塗りで作る人、などなど、
皆がいろいろな方法で作品を作っていて、
その様子が目に入ってきます。
すると、あれも、これも、いろいろ試したくなります。
そこで、小皿と平行してカケラでぐい呑みも作ることにしました。
カケラを細長い棒状にカットして、
それを並べてガラス板を作り、
サギング技法で成型しました。
棒状のカケラを並べて作ったストライプ模様が
サギング技法で伸びて、動きが出ました。
さわさわと心地よく吹く風を感じる仕上がりです。(2枚目の写真)
二つの作品は、色もデザインも違いますけど、
同じ人が同時期に作ったので、どこか通じるものを感じます。
二つ並べてみたら、色の組み合わせが美しく
一つのストーリーを感じました。
ぐい呑を心地よく風が吹き抜け、小皿の野の花が揺れる
みたいなイメージかな。