雨に煙るアジサイ(S.R.さんの作品)
作品作りは、まず、ガラス板を作るところから始まりますが、
試しに作ってみたけど、
イメージと違った、ということもあります。
そんなとき、私はカケラ箱に入れてしまいます。
カケラ箱に入れておけば、教室の誰かが使ってくれます。
捨てるよりはずっとマシですし、
どんな作品になるのかな~、なんて
ちょっと楽しみな気分にもなります。
ある程度の大きさがあるガラス板は
いろいろな使い方ができますから、
何を作ろう、とか考える前に、
とりあえず拾っておこう、という人がほとんどです。
この日は、S.R.さんが見つけて拾いました。
でも、作品のアイデアがある訳ではないので、
しばらく温めておき、
ある日、葉っぱの型紙を上に置いて
緑の粉ガラスを振りかけて焼き付け、
スランピング技法でお皿に仕上げました。
近景に葉っぱが見えて、
その先にぼやっとみえる色が
雨に煙るアジサイを感じさせる
おしゃれな作品になりました。
梅雨の季節でも
こんなお皿で過ごすと楽しくなりそうです♪
元はカケラ箱から拾ったガラス板ですが、
それをよく見てイメージを広げたところに価値があります。
捨てたガラス板とは思えない!(笑)