赤い花の濃淡が魅力の大皿(O.T.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2018/05/01 (火) 16:20 水吉郁子
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O.T.さんはピンク系の色使いと絵を描くのが得意です。
今回紹介するのは、
マゼンタ系の色の濃淡を選んで花を表現した作品です。

まず、ガラス粉から白いガラス板を作り、
そこに濃淡に変化を持たせて花を描いていきます。
ガラスの粉で絵を描くのは慣れが必要で、
特に、滑らかな曲線を描くのは難易度が高いので、
点で曲線を表現する事にしました。
絵を描いたら電気炉で焼き付けて、
スランピング技法で成型してお皿の完成です。

色の濃淡によって奥行きを感じさせ、
すべてを点で表現したことで、
繊細な、はかなさを感じさせる
統一感のある素敵な作品になりました。

実は、この点描で曲線を描く方法、
私も昔使っていました。
20年ほど前、ガラス粉で絵を描き始めた頃のことです。
線を描く方法を思い付いたといっても、
最初は、力の入れ加減など、慣れないことばかりで、
なかなか滑らかな線を描けない状態でした。
そのとき、点描で曲線を表現する方法を使っていたのですが、
考えることは、皆、同じだなーと思います(笑)

できないからといって、やめてしまうのではなく、
できる方法を考えることで
新しい表現方法が見つかります。
そして繰り返し描くことで上手になっていき、
表現の幅が広がっていくのだと思います。