赤いぐい呑み(N.Y.さんの作品)
「ぐい呑みを作ってみたい!」といって
パウダーフュージングを始めたN.Y.さん、
「それじゃ、ぐい呑みから作りましょう!」
ということで、初作品はぐい呑みに決まりました。
「では、どんな模様にしたいですか?」と訪ねたら、
「真っ赤な模様のないぐい呑みが欲しいんです」とのことで、
基本方針はすぐに固まりました。
まず、赤いガラス粉を丸く置いて焼成し、
ベースになる赤くて丸いガラス板を作り、
形を整えるためにカットしたら、
赤いカケラがいつくかできました。
カケラを見たら、ちょっとアイデアが浮かんできました。
カケラを重ねると、色の濃淡が出て、表情が出てくるかも...
最初は模様をつけないつもりだったのですが、
予定変更して、ベースの上にカケラを重ね、
さらに、赤いガラス粉をかぶせて焼き付けました。
それをサギング技法でぐい呑みに成型して完成です。
赤い色一色しか使っていないのですが、
カケラを重ねた部分の色が濃くなったり、
カケラの周囲に気泡ができて薄い線が浮かび上がったりして、
さりげない表情が感じられます。
シンプルですが味わい深い初作品ですねぇ。