聖なる夜空のクリスマスオーナメント(ガラス教室のT.A.さんの作品)
T.A.さんは
盛り塗り技法と絞り出し技法の両方を試しながら
色々な作品を作っています。
今回は季節に合わせて
小さな絵柄のクリスマスオーナメントを作りました。
制作工程に沿って説明しましょう。
まず、ベース作りです。
ペースト状の白いガラス粉で、
プラスティックシートに直径5センチのほどの円を描き、
乾燥させます。
そこにガラス粉のペーストで絵柄を描きます。
夜空と月と雪山は面を筆で塗るように描きます。
これが盛り塗り技法です。
夜空を渡るトナカイとソリの細かな線は
袋にガラス粉のペーストを入れ、
絞り出すようにして描きます。
これが絞り出し技法です。
絵柄を描き終わったら、
乾燥させて、剥がして、棚板に置いて、
上から透明のガラス粉をかぶせて、焼きます。
最後、紐を通すガラスパーツを焼き付けて
クリスマスオーナメントの完成です。
盛り塗り技法で描いた遠景の雪山と月は
柔らかな風合いになり
絞り出し技法で描いたトナカイとソリは
シャープな線になっていて
その見え方の違いで遠近感が出ました。
また、直径5センチのオーナメントは絵を描くには少し小さく
慎重に作業しなければならないのですが
丁寧にひとつひとつ描いたことで
絵の雰囲気を損なわない美しい仕上がりになりました。
小さなオーナメントの中に広がる
聖なる夜のイメージです。
別の絵柄も作りました。