流氷を渡るペンギン鉢(ガラス教室のT.Y.さんの作品)
T.Y.さんは、これまで、
透明なガラス板に繊細な絵を描いた作品を
いくつか作ってきました。
その作品を作る際に切り落とした端切れとして
不定形で透明なカケラが出るのですが
そのカケラを見ていたら
氷や流氷に見えてきました。
そこで、北極の海を泳ぐ
ペンギンと組み合わせて鉢を作るとことにしました。
まず、ペンギンのパーツを作ります。
プラスチックシートにペンギンを描き、
乾燥させて、焼きます。
これで、体長1.5センチほどの
ペンギンのパーツができました。
次、棚板に細かく砕いた青いカケラを置き、
その上にペンギンのパーツを置いて
上から透明のガラス粉を平らに振り掛けます。
そして、流氷に見立てて不定形の透明のカケラを置きます。
このとき、ペンギンを避けて、重ならないようにします。
これを焼いて、スランピング技法で成型して完成です。
ガラス粉の粒は数ミリくらいの小ささなので、
加熱するとすぐに溶けて平らになります。
一方、流氷に見立てたカケラは一辺が2センチほどあります。
その大きさだと加熱してもすぐには溶けず、
角が丸くなる程度で形が残ります。
このガラス粒の大きさによる変化の違いを生かした
作品になりました。
揺れる波間に浮かぶ流氷とペンギンのイメージが広がります。
凸凹した表面に光がキラキラと反射して美しい〜♪