柔らかな市松模様の四角皿(ガラス教室のY.R.さんの作品)
棚板にガラス粉を置く作業の場合、
粉を置いた後動かすと粉が崩れてしまうので、
教室(電気炉がある場所)で作業しないといけません。
しかし、盛り塗り技法や絞り出し技法で絵を描く作業は
ガラス粉に混ぜたペーストが乾いて固まってしまえば
持ち運びできます。
また、ガラス板をカットする作業も
道具があれば自宅でできます。
自宅ならゆっくり落ち着いて作業できますから
いいですね。
Y.R.さんは、そうした作品作りが上手です。
まず、自宅での作業から説明しましょう。
白、若草色、シアンブルーのガラス粉に
盛り塗り技法のペーストを少なめに加えます。
すると粘土のような柔らかい塊になるので、
それを指でコネコネして四角い形を作り、
プラスチックシートの上に並べます。
自宅でテレビを見ながらコネコネしたそうです。
それを乾燥させて固まるのを待って、
プラスチックシートからはがします。
これで市松模様のシートができます。
それをそっと教室に持って行きます。
次は、教室での作業です。
そのシートを棚板の上に置き、
上から透明のガラス粉をかぶせて焼くと
市松模様のガラス板ができるので、
スランピング技法で成型して完成です。
市松模様はシャープでカチっとした印象ですが、
指でコネコネして作った小さな四角は
コロコロとした丸みを帯び、
柔らかさと優しさが新鮮です。