月下美人の大皿(ガラス教室のM.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2025/06/02 (月) 15:56 水吉郁子
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M.M.さんは植物が大好きで
いろいろな花や野菜を
ベランダで育てています。
先日友人から譲り受けた月下美人が
見事に咲いたので
それをモチーフにして大皿を作ることにしました。

まず、ベース作りです。
若草色のガラス粉を棚板に丸く置いて、焼くと、
丸いガラス板ができます。
その板をベースとして使います。

次は、花びらのパーツです。
プラスチックシートにガラス粉のペーストで
1枚、1枚、丁寧に描いて乾燥させ、焼いて、
パーツのできあがり。
月下美人の花びらは薄く繊細なので
ガラス粉を薄く塗ってパーツを作りました。

細い花芯も、花びらと同じように
プラスチックシートに描きます。
こちらは絞り出し技法の線で描きます。
そして、乾燥させて、焼いて、パーツのできあがり。

ベースとパーツができたら、
それを組み合わせて全体を形作ります。
若草色のベースの上に花びらを
外側から内側に、順に置いて重ねていきます。

花びらを全部一遍に重ねて焼くと
形が崩れてしまうので、
花びらを2層重ねたところで一旦焼きます。
そして、その上に花びらを重ね、
中心に花芯を乗せて
上から透明のガラス粉をかけて焼き
スランピング技法で成形して完成です。

花全体の絵を描くのではなく
花びら1枚1枚のパーツを作り、それを重ねることで
月下美人が立体的になり、
花びらの繊細さが魅力の作品になりました。

花びらが立体的に見える部分を接写してみました。(下の写真)
ガラスの表面は平らなのに
花びらが浮き上がっているみたいです♪
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