揺れる水面の四角皿(T.K.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2018/05/18 (金) 09:22 水吉郁子
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ザラメ状の粒の粗いガラス粉を棚板に置いて、電気炉で加熱すると
最初、粒の表面が溶けて角がとれ、粒の一つ一つが丸くなり、
それが進むと、溶けて隣の粒と溶着して、表面が凸凹の板状になり、
更に加熱し続けると、表面の凸凹が平らになっていき、
そのまま温度を上げ続けると凸凹がなくなり、
表面が平らなツルンとしたガラス板になります。

普通、最終段階まで加熱し続けて
表面が平らなガラス板にすることが多いのですが、
T.K.さんは
「表面が凸凹した銀箔の小皿を作りたい!」
ということで、作品を作り始めました。

まず、銀箔を焼き込んだガラス板を作り、
それを棒状に細くカットして、間を空けて並べ、
間に紫の粒を置き、
上からザラメ状の粗いガラス粉を被せて低温で焼成し、
最後、スランピング技法で成型して小皿にしました。

波打つ水面の下に、
箔と紫がユラユラと揺れて見えるような、
動きが感じられます。
制作工程はシンプルですが
明確なイメージを持って制作したので、
そのイメージが伝わってくる作品になりました。