丸いガラス板に絵を描いてお皿にしました(T.K.さんとN.S.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介, パウダーフュージング技法  2014/09/29 (月) 06:53 水吉郁子
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パウダーフュージング技法でガラスの粉から作ったガラス板は、
気泡がたくさん入って和紙のような風合いになります。
それはそれで良いのですが、時には普通の透明なガラスが欲しいときもあります。
そんなときに使うのがロンデルという円形のガラス板です。(上の写真)

窓ガラスをはじめとして、板状のガラスはありふれたものですが、
パウダーフュージングの作品創りに、
窓ガラスやステンドグラスのガラス板を使うことはできません。
ガラスの性質が異なるので、
パウダーフュージングのガラス板と合わせて電気炉で加熱すると割れてしまうからです。

それが、このロンデルなら大丈夫なんです。
このロンデルはキャスティングビレット(通称「たこ焼き」)というガラスの塊を
加熱して押し潰し、板状にしたもので、
キャスティングビレットと同じメーカーが製造しています。
(キャスティングビレットはこちらのページの下に写真があります)
そのメーカーはパウダーフュージングのガラス粉を作る元になるガラスの塊
作っているメーカーなので、
同じメーカがガラスの性質を合わせて作っているから大丈夫、というわけです。

T.K.さんとN.S.さんは、
シンプルにその丸い板にガラスの粉で絵を描いてお皿にしました。

下の写真はT.K.さんの作品です。
猫ちゃんのモチーフを描いて
花の花心には粉ガラスのツブツブを使いました。
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下はN.S.さんの作品です。
ひまわりの絵柄を描きました。
紙に下絵を描いて、その上にガラス板を置くと透けて見えますから簡単に描けます。
あ! この作品、N.S.さんは下書きなしにさらさらっと描いていたんだった!(汗)
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