オーロラを眺めるシロクマの小皿(ガラス教室のY.K.さんの作品)
ガラスの粉をそのまま焼くと
向こうが透けた透明なガラス板ができます。
一方、ガラスの粉をペースト状にしたものを焼くと
透けない不透明な仕上がりになります。
Y.K.さんはこの性質を活かして
オーロラを眺めるシロクマの小皿を作りました。
シロクマと大地の雪は存在感を出したいので、
ペースト状にしたガラス粉で描き、
不透明な仕上がりにしました。
果てしなく広がる北の夜空は
広い空間を表現したかったので
ガラス粉をそのまま焼いて透けた仕上がりにしました。
また、オーロラは、本来、透けて見えるものなのですが、
存在感を出したいので
敢えて、ペーストを使って不透明な仕上がりにしました。
ガラスには同じ色味でも透明色、不透明色があり、
複雑で難しいのですが、
そこがガラスの魅力でもあります。
ガラスの性質を考えて
透明色と不透明色を使い分けているところに
作者の意思が表れた作品になりました。