きのこ皿をリメイクした組皿(Y.S.さんの作品)
きのこや森をテーマに作品を作るY.S.さん。
数年前、きのこが全面に飛ぶお皿を作ったのですが、(下の写真)
使ってみると、少し小さ過ぎ、厚さも足りなくて頼りない感じだったので
今回リメイクすることにしました。
リメイクするときは、元の作品の形をそのまま活かす方法と、
一旦、元の作品を解体してガラスのパーツを作り、
それを使って新しい作品を作る方法の二つがあります。
今回は、後者を選びました。
まず、元の作品を対角線に沿って切断し、
二つの三角形のパーツを作りました。
次に、細かいガラス粉を配置して大きめの四角を二つ作り、
その一角に先ほどの三角形のパーツを重ねました。
これを電気炉で焼成してガラス板にして、
スランピング技法でお皿の形に成型して完成です。(上の写真)
きのこの楽しさを残しつつ、
無地の面積を多くとることで使いやすい組皿になりました♪
ガラス粉を厚めに置き、その上に元の作品を重ねたので厚みも十分です。
Y.S.さんによると、安心感のある使い心地だそうです。
作って、使って、作って、使って。
それを繰り返すことで、
表面的なデザインだけでなく、使い心地や使い易さが見えてきます。
そういうところが器を作る面白さなのかな、と思います。