先日、気に入った技法を追求して作り続けると
個性が生まれる話をしましたけど、
T.M.さんもその一人です。

T.M.さんの作品は
ガラス板を削ってパーツを作り
それをガラス絵に仕上げたものがほとんどです。
とにかく、いつも削ってます。

今回紹介するのは翼竜と戦う息子さんのガラス絵です。
実を言うと、息子さんかどうか確認してないのですが、
T.M.さんの作品には、よく息子さんが登場するので、
多分そうかな、、、と。笑

まず、サラサラと下絵を描き
それに合わせてパーツを作ります。

パーツの元になるガラス板は、カケラ箱で探します。
カケラ箱に気に入ったカケラがない場合は、
仕方がないので、自分で作ります。
T.M.さんの行動を見てると
削る作業だけやりたい、
それ以外は仕方なくやってる、
という感じに見えます。

そして、ひたすら削ってパーツができたら
それを下絵の上に配置していきます。
パーツが全部できて配置し終わったら、
それを見ながら、下地のガラス板を作ります。
今回の作品は、
炎の上を飛んでいる感じにしたかったので
下の方に赤いガラス粉を置き、
それ以外の部分には白いガラス粉を置いて焼きました。

下地ができたら
その上にパーツを配置して、低温で焼き付けて
ガラス絵の完成です。

翼竜の元気で楽しげな表情と
没頭して楽しそうに削りまくっている
作者が重なります。