雲の間から漏れる光を連想させる四角皿(O.F.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2017/09/10 (日) 09:31 水吉郁子
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O.F.さんはパートドヴェールで作家活動している人なのですが、
最近、パウダーフュージング技法に興味を持ち、
教室に通うようになりました。
今回紹介する作品は、その2作目です。

まず、透明なガラス粉からガラス板を作り、
それを5ミリ幅にカット、棒の形にして、
ランダムにリズミカルに棚板に配置し、
ガラス棒の間に白いガラス粉を丁寧に敷き詰めて、
表面を平らにします。
その上に、最初に置いた透明の棒と
斜めに交差するようにガラス棒を重ねて、
再び、ガラス棒の間を白いガラス粉で敷き詰めて平らにします。
それを電気炉で焼成して板にした後、
スランピング技法で四角皿に仕上げました。

パウダーフュージングは始めたばかりですが、
パートドヴェールでガラスの粉と
長年向き合ってきた作者ならではの
視点や感性が生かされています。
全く色を使っていないので、
ガラスの素材そのものの色が生きていますね。

私は、このお皿を見たときに、
ランダムに交差するガラス棒の感じから
雲の間から幾重もの筋になって光が漏れる景色のイメージが
浮かんできました。
作品の中に広大なイメージを感じられるのが素敵です。