カケラが輝くガラス板(N.Y.さんの制作過程)
N.Y.さんは万華鏡の制作も手掛けており、
パウダーフュージング技法を活かして、
いままで見たことがない万華鏡を創ろうと、
日々、研究しています。
今回紹介するのは、
その万華鏡のボディに使うために制作したガラス板です。
万華鏡はオブジェクト(万華鏡の中のパーツ)を美しく見せるため、
筒状のボディを透けない素材で作らなくてはいけません。
そのため、不透明色のガラスを使ったり、
色が透けない顔料を使って色付けして、ガラス板を作ってきました。
そして、今回、ガラスの良さを活かすために、もう一工夫してみました。
透明色のガラスを使って、透明感を出そうという試みです。
まず、不透明色で白いガラス板を作り、
その上に透明色のカケラを並べ、その形が残るように低温で焼成しました。
そのままだとカケラの間に隙間があるので、
そこに不透明の黒のガラスの粉を刷毛で隙間を埋めるように置いて、
再度高温で焼き付けてガラス板にしました。
下地の白い板は不透明なので光を通しません。
でも、カケラが透明色なので透明感を感じさせます。
透け感があるのに透けない
面白い風合いのガラス板になりました♪
黒い縁取りをして、コントラストをつけたことで
鮮やかさも増しました。
万華鏡だけでなく、お皿などでも
透けないガラスが欲しくなることがあります。
そんなときにも、不透明色で下地を作る方法が使えそうです。
お皿やオブジェなど、いろいろな場面で応用できそうですね♪