つぶつぶが楽しい四角皿(F.T.さんの作品)
この作品、写真ではちょっと分かりにくいのですが、
作り方が面白い作品です。
まず、透明なガラス板を細くカットして細いガラス棒を8本作ります。
その細い透明なガラス棒を棚板の上に並べて
「囲」という字のような二重の四角い形を作り、
電気炉で加熱して溶着します。
これで、細い透明なガラス棒の枠ができます。
次は、その枠の中に、
ガラスの粉と色とりどりの小さなカケラを敷き詰めます。
中央の大きな四角の部分と、四隅の小さな四角の部分の中に
白いガラス粉を敷き詰め、
周辺の細長い四角の部分の中に、色とりどりの小さなカケラを敷き詰め、
さらに、二重四角の枠の外側に、
ガラス棒の枠に沿って青いガラス粉を置き、
電気炉で加熱焼成して1枚のガラス板にして、
最後、型を使ってお皿の形に成型してできあがりです。
枠を作らずに、ガラスの粉やカケラを並べるだけだと、
どうしても形が崩れてしまい、
シャープな仕上がりになりません。
それが、最初に細い棒で枠を作って、
その枠の中にガラス粉やカケラを置いていくことで、
自然ときっちりした形を作ることができ、
すっきりした仕上がりになりました。
中央の色が付いてないガラス粉の白い美しさと
4辺のカケラの色、縁周りの青い色の対比が綺麗です。
熱で溶けて自然にできた丸い形のカケラも
プルッとして楽しい感じがします。
それぞれの素材が調和のとれた
楽しく美しい作品になりました。