標本のような蝶のガラス絵(Y.R.さんの作品)
四角い透明の板ガラスを作り、
そこに蝶の形に青いガラスを置いて焼き付けました。
たっぷり青いガラスを置いたので、
蝶の部分が盛り上がって立体的になりました。
その青い蝶に黒いガラスの粉で精密な模様を描き、
再度焼き付けてガラス絵ができました。
パウダーフュージング技法の作品創りでは、
まず、作りたいものを思い浮かべ、次にそれを作る工程を考えます。
板を作ってカットするのか、粉で直接絵を描くのか、
そして、どんな風に焼成するのか、
作る過程を分解し、作業の手順を考えるということです。
その手順によって仕上がりが変わりますし、
焼成した後になって、これじゃイメージと違うと思っても、
元に戻せませんから、
予め仕上がりを予想して工程を考えておかないといけません。
私は、電車の中とかでちょっとした時間があると、
あーでもない、こーでもないと、
いつも作業手順を考えています。
この考える時間もガラスの楽しみなんですよ♪
教室の受講者の皆さんも自分で工程を考えて作品を作っています。
パウダーフュージング教室には決まったカリキュラムがないので、
自分で考えるしかないからです。
でも、始めたばかりの頃は自分で考えるのは難しいので、
何を作りたいのか相談し、私が工程を考えて、
では、まずこれからはじめましょう、と提案したりします。
それを繰り返すことで自分で考えることができるようになります。
ところが、この作品の作者Y.R.さんは、まだ始めて間もないのに、
工程も全部自分で考えてこの作品を作りました。
横で見ている私も、どうなるんだろーと
わくわくして経過を見てしまいました。
頭の中で完成形がしっかりできているのが分かる作品です。
額縁もぴったり!!
さらに完成度が上がりました。