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渋いガラスの帯留め(T.K.さんの作品)
パウダーフュージング技法は平らなお皿やレリーフ状のオブジェなどは得意ですが、
筒状の物は苦手です。
でも、不可能ではありません。
手間をかければ、こんなすてきな作品ができます。
まず、長方形の吹きガラスのかけら2枚の間にアルミナシートを挟み、
高温で焼き上げます。
これで中心部分に帯留めを通す穴が空いた筒状のガラスができます。
ただ、そのままだと長方形の両端が出っ張った形になっているので、
綺麗な筒状になるように削って成形します。
そして、穴の中にアルミナシートを挿し込んで、もう一度焼きます。
これでザラザラだった削り跡が少し溶けてツルっとなります。
紐に傷が付かないように、穴の中も丁寧に磨きます。
たくさんの繊細な工程を経て、すてきな作品ができました。
丁寧な仕上げです。